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AI × 行動データで、新しいライフスタイルをつくるFintechエンジニア

ソフトバンクのFinTech事業と「J.Score」とは?

今まで銀行や証券会社が運営してきたサービスに対して、テクノロジーの力を用いて新しい価値を生み出す。それが、ソフトバンクグループのFinTech事業のミッションです。

その一例としては、「100億円あげちゃうキャンペーン」で世の中の注目を集めた、スマホ決済アプリの「PayPay」が挙げられます。その他にも、今回人材の募集を行う「J.Score」、スマホアプリベースのオンライン証券サービス「One Tap BUY」や、ブロックチェーン技術を用いたサービスをリリース・開発しています。

ソフトバンクとみずほ銀行が2016年に設立した合弁会社のJ.Scoreは、ビッグデータとAI技術を活用した「AIスコア」を基に、個人向け融資サービス「AIスコア・レンディング」、アライアンス企業のさまざまな特典が利用できる「AIスコア・リワード」を提供しています。

「AIスコア」は、18の簡単な質問に答えれば無料で算出でき、さらに、性格やライフスタイルなど約150の情報を提供すればするほど、お客さまの可能性や信頼性をより精緻に反映できます。また「AIスコア」を基に、お客さまにふさわしい条件を提示し融資するサービス「AIスコア・レンディング」や、「AIスコア」のランクに応じ、自己啓発や教育など自己実現に資する特典をはじめとしたさまざまな特典が、J.Scoreと提携している企業から受けられる「AIスコア・リワード」のサービスも提供しています。

J.Scoreは、夢の実現のために留学したい、キャリアアップのために資格を取りたい——といったお客さまの「未来への投資」をサポートします。
「J.Score」の「AIスコア」は、ビックデータと最新のAI技術を活用することで、18の簡単な質問に答えるだけでユーザーの可能性や信頼性を総合的に分析し、スコアを算出します。

ユーザーのライフスタイルや好みなど約150のさまざまな質問にお答えいただき、さらにみずほ銀行やソフトバンク、ヤフーでのお取引情報などとの連携にご同意いただくことで、ユーザーの可能性と信頼性をより精緻に「AIスコア」に反映することができます。

開発において大切にしていること

J.Scoreの開発の特徴は、「世の中に存在していない価値」を常に創造しなければならないことです。

「AIスコア」という新しいサービスは、その概念すら日本には存在していませんでした。ですから、ビジネスサイドの社員とエンジニアがタッグを組んで、「まだ見ぬ世界」を創造しながら、開発を進めていく必要があります。

その中で、私たちエンジニアチームが大切にしていること。それは、システムを何のためにつくるのか、「目的を常に意識すること」です。

つくったら終わり、ではなく、「人々の生活の変革」がその先にはあります。その意識を強く持つことで、発想が広がり、使いやすいサービスが生まれ、より多くのユーザーに受け入れられると考えています。
リードエンジニアの杉村。 
「スコアリングのプロセスでは、ユーザー自身の同意を得た上で、さまざまなデータを集めて加工しています。ユーザーにメリットを感じてもらうために、そのスコアリングの算出ロジックや数値の納得性には、かなり気を遣っていますね。」

新しい機能・サービスを次々と形にしていきたい

J.Scoreとしては、現状の「AIスコア・レンディング」「AIスコア・リワード」の2つ以外にも、新しいサービスを検討中です。

私たちには、「スコアでライフスタイルを変えていく」という大きなミッションがあります。そのミッションを具現化する手段として、融資や特典の付与だけにとらわれる必要はありません。

エンジニアとプランナー、データサイエンティストの間で、あらゆる可能性を想定して、熱いディスカッションが日々、行われています。

J.Scoreの開発チームには、国内外のデータ解析コンペティションの入賞者や、海外の政府系機関での研究実績のあるトップレベルのデータサイエンティストがアサインされています。
テクノロジーユニット マネジャーの浅尾。
「今、J.Scoreは拡大の真っ最中です。さまざまな機能やサービスを実装予定ですので、多くのエンジニアの方の力を借りたいと思っています。」

ソフトバンクが培ってきた強みが、FinTech事業では最大限に生かせる

なぜ、ソフトバンクグループがFinTech事業に取り組むのか。その理由は、培ってきた強みを生かして、市場にイノベーションを起こせるからに他なりません。私たちには、大きく3つの強みがあると考えています。それは、①タッチポイント ②データ活用 ③セキュリティ の3つです。

「① タッチポイント」については、ソフトバンクは数千万のユーザーを抱えており、ユーザーとのタッチポイントが多くあります。課金・決済情報もありますので、FinTechサービスとの相性は抜群に良いのです。

「② データ活用」ですが、ソフトバンクには、iPhoneを他社に先駆けて日本で発売するなど、これまでに積み上げてきた実績とノウハウがあります。ユーザーに心地良く、快適なサービスを利用してもらうためには、データはどのように管理され、どのように活用されるべきか。通信事業者として積み上げた経験が、FinTech領域でも生きています。

「③ セキュリティ」についても、ソフトバンクは、世界最先端のセキュリティソリューション企業である、イスラエルのサイバーリーズン社に出資を行っています。同社の最先端のセキュリティ技術を一部の機能に導入することで、高いセキュリティレベルを維持できています。

ビジネスサイドと密に連携して、協働でサービスをつくる

「単純にシステムをつくるだけではなくて、サービスをつくるという、もう1つ上のところで開発している感じです。」 リードエンジニアの杉村は言います。

新規サービスの開発においても、既存の機能の改善においても、プランナーと協働して形にしてきます。新しいアイデアをエンジニアから持ち込むこともありますし、ユーザーからのフィードバックをもとに一緒に議論することも多いです。

週に1〜2回、企画部門との定例会議があるだけでなく、50名の小さなチームですので、日頃のコミュニケーションの中で新しいものが生まれることもあります。言いたいことがあれば、何でも言える環境です。

他企業とのコラボレーションで可能性を広げる

「ビッグデータやスコアリングに対する知識を、実務を通して習得できたのが非常に大きいと思います」 J.Scoreの立ち上げ時期から、約2年にわたって開発をリードしてきた杉村は言います。

J.Scoreでは位置情報や、ショッピングの購買履歴のデータを収集して、スコア化してユーザーにフィードバックします。このプロセスを高精度で実現しているサービスは、なかなか他にはありません。優秀なデータサイエンティストの活躍も目の当たりにすることができるので、エンジニアとしての知見が広がります。

J.Scoreで活躍する人物像について

いま、J.Scoreで活用されている、メインのテクノロジーはAIです。特に多様なデータを集めて、そこからスコアを算出するアルゴリズムが、コア技術の一つです。ただしこの傾向がずっと続くとは限りません。J.Scoreは幅広い可能性を追求して、さまざまな機能や新たなサービスを実装していきます。その際に、自身が強みとして鍛えてきた技術が、コア技術として活用されることもあるかもしれません。「この技術を使いたい!」という提案も歓迎します。
エンジニアの藤森は語ります。 
「どのようなものでもいいので、何か一つ、技術的な強みを持っている人には面白い職場だと思います」
テクノロジーユニット マネジャーの浅尾は言います。 
「J.Scoreのエンジニアたちは、トライするスピードが非常に速い。スコアリング技術を考案するだけでなく、すでにビジネスとして運用できている会社はなかなか無いと思います。一人ひとりのエンジニアが、サービスに対する強い思いを持ち、自分の裁量で動いているからこそ、このスピード感を出せているのでしょう」

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