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エンジニアが創る、“新しいユーザー体験”。5GとAIで、スポーツやエンタメの世界はどう変わるのか?

<プロフィール>

原田賢悟(写真左)
サービス企画本部 スポーツ事業統括部 統括部長

旅行会社に営業として勤務後、通信キャリアに転職し、勤務先の買収によりソフトバンクへ。いくつかの部署で事業の立ち上げや統括を経験したのち、スポーツ事業統括部へ異動した。現在は統括部長として、主に組織マネジメントを担当している。

大塚哲治(写真右)
サービス企画本部 スポーツ事業統括部 サービス推進部 部長代行

大学院を卒業後、通信キャリアに入社し、勤務先の買収によりソフトバンクへ。エンジニア職として動画配信サービスの開発業務に10年以上関わる。現在は、スポーツ事業統括部 サービス推進部の部長代行として、エンジニア組織のマネジメントやサービス開発のリードを担当している。

スポーツ事業統括部のミッションは「5G時代の新しい視聴体験のパイオニア」

―「スポーツ事業統括部」の概要を教えてください。

(原田)
2020年3月に予定している5Gの商用化に向けて、BtoCの映像配信サービスを開発する部署で、現状はプロ野球バスケットボールの試合をメインに配信しています。ソフトバンクホークスと、弊社がメインスポンサーであるB.LEAGUE(Bリーグ)と密に連携して、これまでにないユーザー体験を開発している最中です。

ただし、スポーツ領域という枠に留まる気はありません。エンターテインメント領域にも進出し、ライブとアーカイブでの双方の配信を視野に入れています。部署の規模としても60名程度まで成長し、映像・コンテンツ・プラットフォーム関連のスペシャリストが集いました。5G時代には映像の視聴体験が劇的に変わりますが、それをリードすることが私たちのミッションです。

▼2019年3月に福岡 ヤフオク!ドームにて行われた、「マルチアングルVR観戦 実証実験」(VR試合観戦実験)
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VR事業推進課 担当者インタビューはこちら

(大塚)
私は技術サイドの責任者を務めていて、ユーザーに新しい体験を届けるためには、新しい技術をいかに活用できるかが勝負だと考えています。例えば、今までのスポーツ映像配信は、全体を俯瞰した2D映像がメインで構成されていますが、「好きな選手個人にもっと注目したい」というニーズに応えるために、技術を活用することでその選手の一挙手一投足を3Dで見られるようになります。

VR技術を活用すれば、スタジアムのど真ん中にいるような体験が生み出せたり、複数チャンネルどころか数百チャネルを構築可能だったりするので、体験の幅がグッと広がります。この領域ならではの面白さですね。

球団と球場を保有しているから、リアルな場にエンジニアが入り込める

―新しい映像配信を実現する上での強みは何ですか?

(原田)
大きく2つの強みがあります。1つ目は、「最新技術を活用しやすい環境にあること」。携帯キャリアとして5Gの実証実験を先んじて進めているので、技術進化にリアルタイムでキャッチアップすることができます。

さらに、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の出資先には、AI領域においてグローバルなテクノロジー企業が数多くあり、この企業群とが生み出す技術情報もいち早く連携する手に入れることができるんです。

(大塚)
例えば、「AI自動カメラによるスポーツ中継」は、画像をAIで解析し、ズームやアングルの切り替えを行いながらリアルタイムで配信できる技術が取り入れられています。プロのカメラマンがその場にいなくても試合を中継できるため、映像配信の裾野が広がることも期待できますね。

加えて、映像のデータの中にスコアのタグを付けられる機能も実装しました。それにより、「スリーポイントのシーンだけ見る」など、特定の場面を選択して視聴することも可能になります。これからもAIによる画像認識の技術は格段に向上していくので、しっかりと活用してユーザーに新しい体験を提供していきたいですね。

▼バスケットボールの試合会場に設置されたメインカメラ。リアルタイムで画像を解析し自動中継が可能に
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(原田)
そして2つ目の強みは、リアルな場での情報収集やサービス開発の実験を進めやすいこと。野球の場合は、球団「福岡ソフトバンクホークス」と球場「福岡 ヤフオク!ドーム」があるからです。また、バスケットボールの場合はB.LEAGUEのスポンサーなので、メンバーが毎週いずれかの会場に行って、情報収集を行っています。

2019年8月に「さいたまスーパーアリーナ」で開催されたバスケットボール日本代表国際試合では、入場ゲートに顔認証システムを採用したり、会場内のMAP表示で自身が会場のどこにいるかを確認できるアプリケーションを提供したりしました。

(大塚)
野球の球場やバスケットボールのアリーナにエンジニアが深く入り込むので、現場と密にタッグを組むことができます。

▼試合会場の入場ゲートに導入した顔認証システム
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アリーナが目の前にやって来る? 5G × xRで実現する、未来のスポーツ観戦! バスケットボール男子日本代表戦レポート

メンバーからの提案には絶対に「NO」と言わない、イノベーションが奨励されている風土

―次々と新しい取り組みを進める中、大切にしていることは何ですか?

(原田)
マネジャーの私がメンバーにいつも伝えていることは、「常に笑って仕事をしよう」。最新技術を活用して新しい映像配信サービスを生み出すためには、数多くの壁を乗り超える必要があります。その一つひとつのチャレンジをワクワクしながら楽しんでやっていきたい。私自身、これまでに通信業界の変化を経験してきましたが、常に笑って仕事をしてきたからこそ、変化に対応する側ではなく、変化を楽しんで生み出す側にい続けることができたのだと思っています。

ですから、メンバーからの提案についてはまずは、一旦「YES」と伝えた上で皆で検討してみる。それでダメだったら初めて「NO」になる。チャレンジの芽を潰さないようにすることを、強く意識しています。

(大塚)
イノベーションが推奨される風土で働くことで、枠に囚われない仕事ができていると感じますね。バスケットボールの映像配信において「ある新機能」の実装を準備していて、この機能は若手のエンジニアが発案し、自ら形にしていったものです。リリースされれば、エンドユーザーに斬新な体験を与え、今後のプロスポーツの観戦手法にも影響を及ぼすと信じています。ぜひ、新しくジョインした方にも「自分発」でおもいっきりチャレンジをしてほしいですね。

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マーケティングやPRにも関与することで、エンジニアとしての可能性が広がる。

―この仕事を通じて、どのようなスキルが身につきますか?

(原田)
「スポーツ事業統括部」のエンジニアは、新サービスのアイデア出しや技術的な実装に留まらず、サービスをユーザーに届けるまでを一気通貫で担います。広報やマーケティング担当とも幅広く連携しながら、新しいサービスを普及させる方法を考えて実行していく。テクノロジーは2〜3年で新しいものに更新されていきますが、マーケティングなどビジネスサイドのスキルを身につけることができれば、エンジニアとしての可能性は広がります。

(大塚)
一例として、5Gのプレサービスイベントのプロジェクトが挙げられます。そのプロジェクトは、この部署のエンジニアがマーケティング担当や企画担当と協働しながら形にしていきました。どのようなお客さまを対象にするのか、どの技術をどう見せるのか、どのようなメディアを通じてPRをするのかなどを、それぞれの領域のプロフェッショナルと連携しながら実行に移していく。こういった部門横断型のプロジェクトには、自ら手を挙げてジョインできるので、自分自身の興味を満たすこととスキルアップの両立を図ることが可能です。

▼バスケットボール日本代表国際試合で行われた、5Gのプレサービスイベント
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「私たちとテクノロジーで映像の世界を変えませんか?」動画や映像の経験は問いません。

―「スポーツ事業統括部」の今後のビジョンを教えてください。

(原田)
2020年3月にスタートする5Gサービスの柱として、映像配信事業を育てていきたいですね。そのためには、まず社内外から「あのチームと組めば、コンテンツの価値が最大化できる」と思われる必要があります。例えば、ホークスのようなコンテンツホルダーからは、「新しいユーザー体験を創ってくれる」「海外展開など市場を拡げてくれる」と頼られる存在になりたいです。

(大塚)
先ほども少し触れましたが、映像配信の裾野を広げていきたい。5GやAIの技術を使えば、スポーツやエンターテインメントのコンテンツ配信において新たなユーザー体験を実現できると同時に、コストを下げることができます。インフラを整える必要がなくなり、プロカメラマンも必須ではなくなる。そうなると、これまでは商業的に難しかったアマチュアスポーツの配信も視野に入ってきます。バスケットボールの高校生の大会がリアルタイムで見られるようになれば、ファンの裾野が広がって業界としても盛り上がるでしょう。
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―最後に、どのような人が活躍できますか?

(原田)
とにかく自分で新しいことを生み出すことが好きな人ですね。そして、素直に周りの状況を吸収しながら、困難な状況でも笑って立ち向かうことができる人。ソフトバンクの持つ技術力やコンテンツホルダーとの密な関係性がそこに加われば、日本発で世界にも通用するサービスが生まれると思っています。

(大塚)
動画に関する開発経験は、必須ではありません。大事なのは、テクノロジーを活用して新しいユーザー体験を開発すること。中途入社者にはSIer出身の方が多いのですが、既存のスキルを生かしながらも、「新しいユーザー体験を創りたい!」という高い意欲を持っている人が活躍しています。ぜひ、誰も踏み入れたことのない領域に、ガンガン入っていける人に来てほしいですね。映像配信の世界を私たちの手で変えていきましょう!

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