プロジェクトストーリー

RPXプロジェクト

訪日客が利用する海外キャリアの携帯電話には
通信品質に問題があった。
国際ローミングサービス「RPX」は、
そのストレスから訪日客を解放する。

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プロジェクト紹介

国際ローミングを牽引するRPX

アジア諸国の携帯電話事業者が抱える課題を解決するRPX(ローミング・ピアリング・エクスチェンジ)プロジェクト。BBIXの回線インフラを海外の携帯電話事業者に提供し、従来型の中継サービスを介さずにアジア圏の国際モバイルローミングの高速化と品質改善を実現。

メンバーMEMBER

BBIX株式会社
企画部 企画課 課長

佐々木 秀幸

[ 入社16年目 ]

BBIX株式会社
テクニカルサポートセンター

酒井 洋一

[ 入社4年目 ]

ソフトバンク株式会社
テクノロジーユニット ネットワーク統括
コアネットワーク&デバイス技術本部 NFV開発統括部
コアネットワーク部 モバイルコア1課
 

栁澤 岳治

[ 入社12年目 ]

通信速度も、事業拡大も、加速度的にアジアを席巻。

RPXプロジェクトの目的はネットワークの品質改善だ。ネットワークの設計とサービスの企画、そして導入と、大きく分けて3つのチームが連携するプロジェクトを主導したのは、BBIXで企画課長を務める佐々木だ。立ち上げ当初はアジア諸国の携帯電話事業者にBBIXの回線利用を提案するものの、メリットを理解してもらえず、最初の1社が決まらないことで誰もが頭を抱えていた。背景にあったのは、携帯電話事業者との発想・文化の違いだった。ソフトバンクとBBIXに流れているのは、インターネット企業の発想。一方で、携帯電話事業者はあくまで電話を中心とする階層構造のネットワークを当然視するため、ネットワーク環境の改善に向けて、フラットで余計なルーターを介入させない“新たなつなぎ方”を模索する発想をなかなか受け入れてもらえなかったと佐々木は振り返る。

“新たなつなぎ方”について「農家と消費者の間に卸しがいないようなもの」と語るのは、栁澤だ。RPXプロジェクトでは、海外の携帯電話事業者が発行するSIMカードを使い、端末が処理できる情報量(スループット)をテストアプリでチェックしていた。佐々木らはこのチェックデータをもとに、体感スピードを伝えるデモムービーを制作。

すると、その通信速度と高い品質の評判はそれまでの“文化の違い”を越え、台湾やタイの携帯電話事業者を皮切りに、アジアで瞬く間に広がっていった。「海外の携帯事業者が口コミで広めてくれたんです」と佐々木。近年は訪日客が年間2,000万人を超え、モバイル端末での国際通話によってトラフィック量が激増する中、インターネット企業の文化から生まれた新たな接続手法が広まっている。

快適な通話を、世界中で。

海外を見渡せば、依然として20年前の技術が残っている地域はあるものの、かつて速いといわれた3Gも今や4Gにとって代わられ、高速回線の利用は当たり前の時代となっている。Wi-Fiよりもローミングの方が速い場合もある。4Gに続くサービスとしてVoLTEも推進しているが、この先5G、6Gと進化していく中で、RPXプロジェクトの使命はアジア諸国で“携帯電話を国内と同じようにストレスフリー”に使えるようにすることだと栁澤は言う。一方、BBIXでも今後3年から5年以内にインターネットを変革する目標がある。日本は、シリコンバレーを擁するアメリカ西海岸からアジアを結ぶ直線上に位置しており、海底ケーブルの通り道となっている。地理的な拠点としての役割に加え、技術面でグローバルなネットワークを支え、牽引する役割を果たしていきたいと佐々木は語る。

BBIXには経験豊富な佐々木と栁澤をはじめ、インターネット界のレジェンドともいうべきスーパーエンジニアが集結しており、スピード感とコミュニケーションレベルは必然的に高度で専門的になる。そこに飛び込んできたのが、2014年新卒入社の酒井だ。1・2年目はソフトバンクでネットワークの運用・監視に携わり、L1・L2・L3といったネットワークの専門知識を習得してきた。配属された部署にはさまざまな分野のスペシャリストがいる上、それぞれが現場主義で「新卒にはなんでもチャレンジしてもらおう」という考えを持っているため、実務を通して多角的に成長できたと振り返る。BBIXには、2017年にジョブポスティング(社内公募)制度を使って異動。今後は、企画や設計といった上流工程にも挑戦していきたいという。

参考:「ジョブポスティング(社内公募)制度」とは?
新規事業や、新会社などの立ち上げの際に、会社がメンバーを公募する制度です。この制度により、社員が自己成長や自己実現に向けてチャレンジできる環境を提供しています。

「これがしたい!」という強い意志を持ち続ける。

ソフトバンクは、想いがあればそれを実現できる会社。必ずチャンスが与えられ、能力だけでなく意志を尊重してくれる会社だと佐々木は語る。酒井もまた、社員にチャンスを与えて成長させる文化を感じているという。実際、酒井も「絶対にやりたい!」という強い意志でエントリーし、それが評価されてBBIXに異動することができた。「グループ内で最も自由で、最も挑戦ができる会社を目指したい」と笑顔で語る佐々木もまた、クールさの中に熱意が光る。そして、「技術は日進月歩なので、好奇心も忘れてはいけない。何事も自分で率先して考えながら、のびのびとステップアップしていってほしい」と、栁澤はあたたかく若手を見守る。

BBIXにはネットワーク事業者が集まるイベントやディスカッションに積極的に参加するなど、多方面にアンテナを張り続ける知的好奇心が旺盛な人材が多い。「1つの物事に対して思いっきり“とんがった”人材でなければイノベーションは起こせない。今後も世界志向のアイデアと情熱を持った人を集めていきたい」と佐々木は将来に目を向ける。原動力は「インターネットカンパニーとして課題を解決し、世界のネットワーク環境に貢献したい」という強い意志。これまでも、壁にぶつかるたびに試行錯誤しながら乗り越えてきた彼らならば、何があっても揺るがぬ「強い意志」を持ち続け、さらなる「情報革命」で人々を幸せにしていくはずだ。

※2017年12月時点の情報です。