プロジェクトストーリー

SoftBank Brain

ソフトバンクが日本アイ・ビー・エムと
共同展開するIBM Watson日本語版や、
ソフトバンクが自社開発したAIを活用し、
実務での利用を目的に開発した
対話型営業支援/接客支援システム。

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プロジェクト紹介

社会の未来を見据えて開発された、SoftBank Brainの導入

ソフトバンクは、テクノロジーなどを活用しながら業務工数やそれにかかわるコストを半分に抑え、代わりに人の生産性・創造性を2倍にする「Half&Twice」を実現するため、まずは社内での活用を目的にSoftBank Brainを開発。SoftBank Brain Projectは、AIの知能が人を追い越す、きたるべき未来を見据えた第一歩となった。


※SoftBank Brainは利用する部門ごとに機能が分けられており、法人営業であれば顧客向けの提案などを支援する機能、コールセンターであればお客さまからのお問い合わせ内容を受けて適切な答えを導き出す機能など、各部門に特化された仕様だ。
なお、法人営業社員向けのSoftBank BrainはIBM Watsonを活用。コールセンター向けのSoftBank Brainはソフトバンクが自社開発したAIをメインに活用している。

メンバーMEMBER

IT統括グローバルITプラットフォーム本部
GIPパッケージ統括部 フロントパッケージ開発部
部長

小松 清孝

[ 入社12年目 ]

IT統括グローバルITプラットフォーム本部
プラットフォーム統括部 プラットフォーム開発部
サーチエンジン開発課 課長

西田 昌市

[ 入社13年目 ]

1年以内にAIを活用した事例を生み出すというミッション。

「映画やアニメの世界を実現していくのが、AI開発のモチベーション」――法人営業社員向けにSoftBank Brainを開発した、サーチエンジン開発課 課長の西田は笑顔でそう語る。一方、コールセンターにSoftBank Brainを導入するため「愚直にお客さまからの質問を数千、数万単位で収集しました」と振り返るのは、フロントパッケージ開発部 部長の小松。2人はSoftBank Brain Projectを牽引してきたキーパーソンである。

発端は2015年2月、ソフトバンクが日本アイ・ビー・エムと、IBM Watsonを日本国内で共同展開することに合意したことに遡る。その年のSoftBank Worldで社長の宮内がIBM Watsonなどを活用したSoftBank Brainを発表。「2016年までにSoftBank Brainを実際に活用した社内事例を作る」と宣言した。すでに社内でプロジェクトは発足していたものの、翌年のSoftBank Worldまで約1年しか残されていなかった。

※SoftBank Worldとは?
年に一度開催するソフトバンクグループ最大規模の法人向けイベント。
グループ代表の孫正義による基調講演のほか、パートナー企業などによる講演、展示などを実施。

AIという新しい技術への取り組み、
そしてAIでSingularity(シンギュラリティ)に向けた挑戦

法人営業向けのSoftBank Brainで採用したIBM Watsonの大きな特長は、人の話し言葉を聞き取り、意図を理解できる「自然言語分類」である。これを利用し、膨大な知識データを学習させ、正しい回答を導き出すことがSoftBank Brainのミッションであったが、その開発は3歩進んで4歩下がるような苦労の連続だったという。「質問に対する回答の精度がなかなか上がらない。一つデータを追加するたびに全体の正答率が下がってしまった」と西田、小松は振り返る。

こうした状況下でも、2人を支えたのは「これからのテクノロジーであるAIが実務に使えることを証明し、使う人を笑顔にしたい。これはSingularity(シンギュラリティ)に向けた挑戦でもある」という強い思いであった。

※SoftBank WorldでSingularityを語る代表取締役社長 宮内 謙

若手社員の頑張りが、プロジェクトの成功を支えた。

このプロジェクトでは、もう一つ忘れてはならないことがある。それはわずか1年弱で数千、数万にも及ぶお客さまからの質問を整理し、コールセンターのAIに膨大な知識データを覚えさせる過程において若手社員が活躍したことである。「20代の若手たちがよく頑張ってくれた」と語る小松の顔には笑みがこぼれる。プロジェクトリーダーが抱いた思いを共有し、ベテラン、若手の垣根なくチーム一丸となってゴールへと突き進んでいくソフトバンクらしさが発揮された結果、SoftBank Brainは2016年7月のSoftBank Worldで無事発表されることとなった。

ソフトバンクにはイノベーションを起こせる環境が整っている。

ソフトバンクは、なぜAIにこだわるのか。それを知るうえで重要なのは「会社の素養」だと西田は語る。「AIの技術を持ち、投資する意思があること。次にAIに学習させるビッグデータがあること。そしてビッグデータをAIに活用させようという思いがあること。ソフトバンクにはその環境が全て整っている」。小松も「我々はまず新しい技術があれば使ってみて、作ってもみる」と口を揃える。これは世界に通用する新しいソリューションを創造するという考えがあるからだろう。
SoftBank Brainは進化の道を歩み続ける。いずれは世界に販売できるAIに育てていきたいという。そうしたビジョンを実現するうえで若い力は欠かせない。共に働きたい人材について西田は「どんな仕事においても地味な作業は多い。しかし最初に抱いた目標を途中で諦めず、やり抜く人に来てほしい」とメッセージを送る。一方、小松は「情報革命の最前線に立つことは非常に楽しい。新しいものを生み出すチャンスがある。そこに共感できる方に来ていただきたい」と締めくくった。AIが人を追い越す時代はすぐそこまで来ている。そのとき、Singularityを起こし世界を変えるのは、あなたかもしれない。

※2017年2月時点の情報です。