プロジェクトストーリー

ショートタイムワーク制度

障がいにより就労の機会を得られなかった方が働くことのできる、
新しい雇用システム整備を目的とした制度。

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プロジェクト紹介

障がいのある方が週20時間未満で働ける環境をつくると同時に、
社員の業務効率化も図るショートタイムワーク制度

ソフトバンクでは、業務の遂行に支障がなくても過集中により疲れやすいといった、精神障がいや発達障がいなどによって、長時間働くことが難しい方に短い時間から働くことができる場を提供するショートタイムワーク制度を2016年5月から本格導入している。週に20時間未満という短時間であっても働くことができる場を提供し、障がいのある方の社会進出をサポートする。一方で、企業の視点からも業務を切り分けることによって、社員の業務改革に取り組んでいる。

メンバーMEMBER

人事総務統括
CSR統括部
CSR部 CSR1課 課長

木村 幸絵

[ 入社12年目 ]

人事総務統括
CSR統括部
CSR部 CSR1課

三村 朋子

[ 入社11年目 ]

人事総務統括
CSR統括部
CSR部 CSR1課

横溝 知美

[ 入社2年目 ]

障がいのある方が短時間でも働くことのできる環境をつくりたい。

「子どもの学習におけるIT化がうまく進んでも、大人になってから就職できない場合があると知りました」――ショートタイムワーク制度に立ち上げ当初から関わる課長の木村はそう振り返る。ソフトバンクは2009年から東京大学先端科学技術研究センターと連携し、 iPhone や iPad などを貸し出して障がいのある子どもたちの学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト」を実施している。しかし、その子どもたちが大人になった後の、彼らの社会進出はどうなっているのだろうか?

現在、障害者法定雇用率制度により、企業は全従業員の2.0%以上、障がいがある方を雇用する義務がある。しかし、労働時間が週20時間未満の場合は算定の対象にならないため、短時間しか働くことのできない障がいのある方の雇用は進んでいないのが現状だ。そんな中、「魔法のプロジェクト」と同様、東京大学先端科学技術研究センターと連携し、障がいのある方が週20時間未満という短時間でも働ける、ショートタイムワーク制度のプロジェクトがスタートした。

一人ひとりの個性を見極め、強みに合った仕事をマッチングすることの難しさ。

一般的な勤務時間での労働が難しい障がいのある方に、働く環境を用意することがショートタイムワーク制度のミッションである。それを実現するうえで最も苦労したことは、障がいのある方一人ひとりの“能力に適した仕事”を見つけることであったという。「単純作業が得意な方だけではなく、英訳やデザインなど特定のスキルを生かすことが得意な方もいるので、社員の業務の中からショートタイムワーク制度に合う業務を切り出してもらい、うまくマッチングしていくことが大変でした」と横溝は語る。

受け入れ部署の社員は仕事の一部を任せることで、より自分の能力を発揮できる業務に時間を費やせると考え、とても好意的だったという。これは、業務の工数を半分にして生産性と創造性を2倍にする「Half & Twice」の考え方が根付いているソフトバンクらしい反応であったと言えるだろう。

※ショートタイムワーク制度はGOOD DESIGN AWARD 2017 特別賞 [ 未来づくり ] を受賞しました。

若手社員のアイデアと実行力によって支えられるプロジェクト。

社内、引いては日本の企業でも前例のないショートタイムワーク制度を円滑に進めていくうえで、若手社員たちの活躍があったことも見逃せないポイントだ。この制度で働く方(ショートタイムスタッフ)の業務開始前にショートタイムスタッフと受け入れ部署の社員、そしてCSR社員を交えて行う三者面談の実施。また、ショートタイムスタッフを集めてランチ会を開き、スタッフ同士がコミュニケーションを取りあえるようにするなど、「若手社員にはさまざまなアイデアを出してもらいました。」と木村は笑顔で語る。社内への認知を広げるために社員が毎日目にするエレベーター内でショートタイムワーク制度を紹介する動画を流したり、イントラネットで情報発信を継続して行うなど、ソフトバンクらしい手法でも理解を得た。その結果、当初は2人だったショートタイムワークスタッフも現在は22人となり、部門からの業務依頼の問い合わせも増えているという。

次のミッションは、社会にこの制度を浸透させていくこと。

過去に週20時間未満で働く人を社内で雇用した経験がなかったこともあり、試験的にごく少人数で始めたショートタイムワーク制度。しかし、今では仕事の募集を呼びかけるとすぐに各部署からアクションが返ってくるプロジェクトへと成長した。
ショートタイムスタッフから「 “働くことは苦行だと思っていましたが、楽しい側面もあると感じるようになりました”と言われてとてもうれしかった」と語る三村。そして、社内から「自分の会社がこういう取り組みをしてくれていることが誇らしい」というメールが届いたと語る木村。雇用を生み出しただけではなく、障がいのある方と社員の両方からうれしい声が届いている。
ショートタイムワーク制度はソフトバンク社内に留まらない。他の企業にもこの制度を広げ、障がいのある方が広く働ける社会を目指すことが次なるミッションだ。「最近は説明会や講演会に呼ばれて説明する機会も多い」と木村は力強く答えた。ショートタイムワーク制度を始めたいとソフトバンクに相談をする企業が出始めている。

最後にメンバーである三村、横溝に働く環境を聞いてみた。
三村は「参考にしたいと思える上司や仲間が多く、自由に発言し行動しやすい雰囲気がある」と答えた。また、横溝は「ソフトバンクは私のような若手でも責任のある仕事を任せてもらえます。自分だったらどう活躍したいかをワクワクしながら考えてほしい」とメッセージを送る。
若手が自由に発言し行動に移せる環境が整っているソフトバンクで、あなたならではのアイデアを生かすこと。それが、次の社会の方向性を指し示す道しるべとなるかもしれない。

※2017年10月時点の情報です。