社員紹介
檜物 瑛美
Emi Himono

UXの文化を浸透させ、
「ソフトバンクのDX」を進化させる

檜物 瑛美 企画・マーケティング エクスペリエンスアーキテクト
[ 2020年度中途入社 ]
[ 2020年度中途入社 ]

HCD(人間中心設計)の専門家。女性向けヘルスケアサービスのUI/UXディレクターや、大手アパレルにてアプリのプロダクトマネージャーを務めた後、2020年にソフトバンクへ転職。入社後は、各業界のリーディングカンパニーや国・自治体とパートナーシップを組み、「共創」による新規サービス開発で社会課題の解決を目指すデジタルトランスフォーメーション(DX)本部に籍を置き、ユーザー体験の設計に取り組んでいる。

キャリアサマリー

CAREER SUMMARY
前々職〜前職

UXディレクターやプロダクトマネージャーを経験

前々職ではモバイルコンテンツ企業で女性向けアプリのUI/UXディレクターを担当。上流のUX要件整理から、各ペルソナに合わせたUIデザインまでトータルに携わり、複数の関連サービスを横断したUIリニューアルプロジェクトをリードした。前職では、大手アパレル企業でアプリのプロダクトマネージャーを経験。UI/UX設計に加えて、プロダクト戦略の立案や、ECとリアル店舗の連携、新機能の開発などを総合的に手掛け、より良い顧客体験の設計に取り組んだ。

現在

デジタルトランスフォーメーション本部 DXエンジニアリング室に配属

改めてユーザー中心のサービス作りに携わりたいと考え、ソフトバンクに転職。医師・看護師・薬剤師に24時間365日相談できるヘルスケア・プラットフォーム「HELPO」などの新規事業に携わり、UXの要件定義、リサーチ設計・実施、ペルソナの具体化などのUX整理・設計などを担当している。

UXの文化を浸透させ、
「ソフトバンクのDX」を進化させる

固定概念のない新しい組織に魅力を感じて

ソフトバンクに興味を持ったのは、「DX」をキーワードに新規事業の創出に取り組んでいると知ったことがきっかけでした。私はもともとユーザーが抱える課題を解決するサービスの開発に携わりたいと考えていましたが、これまでアナログだったサービスをデジタル化すれば、そこには新しいユーザー像が生まれ、使用されるシーンや使われ方などに大きな変化が生まれるはず。

ソフトバンクという大きなビジネス基盤を持った会社でオンライン/オフラインを通したUXを「最上流」から設計し、サービスの成長に貢献することは、他ではなかなか味わえないやりがいがあると思えました。
また、配属先として予定されていたDX本部自体が2017年秋に設立された新組織で、面接の際に「UXを創造する上で固定概念がない」と感じられたことも入社の決め手になりました。

「UX」は人によって異なるイメージを持たれやすいワードです。企業や人によっては、「UX=UIをデザインすること」と狭い視野で捉えているケースもあり、そうした職場ではUXデザイナーは上流に関わらないことも多く、本質的なユーザーストーリーから設計することが難しくなります。むしろ、まっさらな状態からUX検討のカルチャーを作っていける方が面白いのではないか、と考えたわけです。

DX事業ならではの面白さと難しさ

現在、DX本部では数十のプロジェクトが進行しており、私は企画段階のものも含めて5つの案件に携わっています。
その一例として「美しいUX」と感じたのが、ソフトバンクの4Gデータ通信に対応した蛍光灯一体型のIoT防犯カメラサービス「SecuLight(セキュライト)」です。従来の防犯カメラは設置工事の手間や導入コストが大きなハードルでしたが、「SecuLight」は蛍光灯の取り換えだけで導入が完了する優れもの。2020年7月までに東急電鉄さまの全車両への導入が順次進められ、乗客の安全・安心に貢献するなど、DXでさまざまな体験を向上させています。

一方で、リリースから間もないBtoB、BtoBtoCサービスならではの難しさも感じています。例えば、顧客の新規獲得フェーズにあるため、現時点では「関係先の紹介で使ってみている」というユーザーが中心であること。

このようにユーザーの利用のモチベーションが高くない状態で導入する場合は「継続利用したい」と思ってもらえるようなUXをいかに設計していくかが重要です。さらに並行して、「こういうサービスを求めていた」という新規ユーザーを獲得するために、ペルソナ像の仮設を立て、いかに最適なUXを検討するか——。「0→1」ではなく「1→100」を育てる上で重要なフェーズだと感じていますので、日々試行錯誤して仮説→検証のサイクルを回し続けています。

チーム全員が「ユーザー視点」を持つ組織へ

ソフトバンクの営業担当やサービス設計担当と話していると、彼らが考えるビジネスの規模感の圧倒的な大きさや、広い視野でシステムを考える姿勢に度々驚き、強い刺激を受けています。
こうした優秀な人材一人ひとりが、UXを考える姿勢、つまりサービスを使う「人」起点での思考・発想を身に付ければ、より一層強力な組織になるはずです。「サービスの成長性」という点から考えても、ひとりのUX担当者がペルソナをイメージしてブラッシュアップを図るのと、チーム全員で共通のUX認識を持ち、アイデアを出し合える環境とでは、きっと大きな違いが生まれることでしょう。

そこで日々の業務を通して、プロダクトの仮説検証の考え方や振り返り方法、UX検討のフローといった自身のノウハウを、プロジェクトメンバーに対して普及・浸透させることにも注力しています。周囲のメンバーを、いかに「UXを考える当事者」として巻き込んでいくのか、どのような情報発信が理想的なのか、創意工夫が欠かせません。

DX本部の組織強化が進み、ソフトバンクが持つ大規模なビジネス基盤を生かして社会全体のDXを推し進めることができれば、きっとSFの世界のような「持続可能で便利な未来社会」も実現できるはず。そうした社会の進化に、「ユーザー起点」のアイデアとクリエイティブ性で寄与していくことが、私の今の目標ですね。

1日の流れ

DAILY STREAM OF TIME

始業

メールとチャットのチェック・返信

前日からの持ち越しタスクの確認と対応

打ち合わせ

お昼(場合によってはランチミーティング)

アンケート分析、チャット返信

ユーザーインタビュー実査

UI設計の作業、チャット返信

打ち合わせ

打ち合わせを踏まえた残り作業をして終業

メッセージ

DX本部のサービス開発は、どれも画期的でこれからの日本を便利に変えていくプロジェクトばかりです。都市、国家レベルの大規模案件も計画中ですし、「社会課題の解決に携わりたい」「大型プロジェクトを経験したい」という方にとっては、これ以上ないほどチャンスが豊富だと思います。ただし、「ソフトバンク×DX」に関するUXデザインの文化は、まだまだ浸透させている最中。培ってきた専門知識を生かし、自己主張を惜しまず周囲を巻き込んでいける方と一緒に、新しい価値観を作っていけたらうれしいです。

※2021年2月時点の情報です。

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