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2年3カ月の産休と育休を取得。復職後も在宅での短時間フレックス勤務で、仕事と育児を両立しています

今回は産休・育休からの復職者とその上司に話を聞いてみました。

産休・育休をどのような気持ちで迎えたのか、復職への不安はなかったのか、育児と仕事をどのように両立しているのか。そして職場ではどのようなサポートがあったのか、など幅広く話を聞きました。

部署の異動と妊娠が重なりましたが、不安はありませんでした

−まずは日比さんにお伺いします。ソフトバンクへの入社から、産休に入るまでの経緯を教えていただけますか?

日比「自分が自信をもって価値が高いと思える製品を扱える会社を探していたところ、ソフトバンクに出会いました。『情報革命で人々を幸せに』という経営理念にも共感し、入社を決意しました。
配属は実家のある広島でした。法人向けのIT商材の営業職を2年間経験したのですが、最前線に立つよりもサポート寄りの仕事を希望し、さまざまな縁もあって東京への異動が決定。その直前に妊娠が分かりました。それが2015年5月のことです」

−東京への異動と妊娠が重なって、不安はありませんでしたか?

日比「不安はあまりなかったです。半年間東京の社内の問い合わせ窓口で働いて、2015年10月から産休に入りました。その際、職場の皆さんが温かく送り出してくれたので、気持ち的にも非常にありがたかったです。
夫が広島勤務で、私の実家もあるので、東京から広島に戻って産休をスタート。2016年1月に出産後、必要なときは親の力も借りながら、育児生活を過ごしていました。会社から展開される育児休暇のマニュアルがしっかりしているので、特に困ったことはなかったです」

産休を1年延長。復職後は短時間フレックス勤務(※1)で、子育てと仕事を両立しています

−産休から復帰するタイミングはいかがでしたか?

日比「出産から1年が経ったタイミングで、復職するか、育休を継続するかを判断しますが、当時夫は広島勤務で私だけ東京の部署へ復職することが難しかったため、もう1年育休を延長することにしました。」

−ご自身の中で転職など復職以外の選択肢はなかったのでしょうか?

日比「全くありませんでした。ソフトバンクは『プラチナくるみんマーク』(※2)を取得していますし、子育て支援の制度が非常に充実しています。
社外の友人に話しても『そこまで制度が整っている会社は他にはないよ!』と言われたほど。復職後は短時間フレックス勤務が可能で、仕事と子育ての両立がしやすいことも、迷いがなかった理由です」

−産休・育休が長かったので、復職時は大変だったのではないですか?

日比「復職した時点で2年以上休んでいたので、確かに『浦島太郎状態』でしたが、ほどなく職場に解け込めました。子どもがいる社員も多いので事情を理解してもらえる場面が多く、皆さんがフラットに接してくれたのはありがたかったです」

−スムーズに復職できたのは、良かったですね!

日比「そして、コロナ禍では在宅勤務に完全にシフトしたので、より両立しやすくなりました。フレックスなので幼稚園への送りが早く終われば少し早めに始業することや、予定があれば早めに終業することも可能です。非常に柔軟に働くことができています」

※1 短時間フレックス勤務制度
妊娠中や育児中に、コアタイムのないフレックス勤務が可能な制度。最大2時間45分の勤務時間の短縮が可能。
※2 プラチナくるみんマーク
「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受け、さらに、制度の導入や利用推進など高い水準での取り組みを評価するもの。

『時短だから』と引け目を感じないように、フラットに接しています

−産休・育休の方を受け入れる側として、三浦さん、いかがでしょうか?

三浦「私自身は、日比さんが復職された時のマネージャーではなかったのですが、昨年の夏に別の方が育休から復職されました。そのときには日比さんにも助けてもらいました。どうやって受け入れるのが本人のために良いのかなど相談しました」

日比「復職されたその方は、私が産休に入る前からの同僚です。彼女のパーソナリティーをお伝えしたり、私が復職時に助かったことなどを共有しました」

三浦「私が気を付けたのは、復職される方を過度に特別扱いしないこと。『時短勤務だから』と考えるのではなく、本人の能力や意欲をベースにしてフラットに仕事をアサインしています。その方が仕事へのモチベーションを保てると考えたからです。 もちろん勤務時間や仕事量には制限がありますので、チームの皆でサポートしています。会議を夕方に設定しない、スケジュールに余裕を持って仕事をお願いするなど。そのあたりは皆で心掛けました」

日比「私自身も、フラットに接していただいたことで、仕事に意欲的に取り組めるようになりました。『時短だから』と引け目を感じることはなく、復職された方も意欲的に働かれているように見えます」

積極的にコミュニケーションを取ることで、本音で話し合える関係性を築けました

−復職した方とコミュニケーションする中で、心掛けていることはありますか?

三浦「昨年から今年にかけて、コロナ禍で復職された方は大変だったと思います。出社する機会がほとんどなく、周りの雰囲気に直接触れることがない中で、業務に復帰しなくてはならなかったからです。
だからこそ、こちらから積極的にコミュニケーションを取ることを心掛けました。チャットで話し掛けたり、あえてメールで済まさずに電話で声を聞いたり、オンラインでの1on1ミーティングをビデオをオンにして行ったり。そしてその内容も業務連絡だけにならないように、ちょっとした雑談を織り交ぜてコミュニケーションを取るようにしました」

日比「私も復職された方と2人でミーティングを行う機会がありますが、時間が余れば業務以外の話をすることもあります。子育てや会社内のイベントの話など。最近ですと、ワクチン接種の話題もありましたね。復職からずっと在宅続きで不安を解消するためには大切な時間だと思います」

三浦「日比さんの発案で、昨年に課内ランチ会を開催しました。お昼休みにリモートでつないで、皆で食事をしながら雑談したのですが、好評でした」

日比「そのような業務外のコミュニケーションを通じて、本音で話し合える関係性が築けたと思います。業務で意見があれば言えますし、不安があれば吐露できる。そのような環境を作ってもらえるのはありがたいですし、自分もそのカルチャーを醸成していく一員でありたいと思っています」

これから2人目の産休に入りますが、不安はありません

−確かに、ソフトバンクには、産休・育休から復職した方を受け入れる、フラットなカルチャーがありますよね。

三浦「日比さんも言ってくれましたが、分け隔てなく受け入れるカルチャーが、ソフトバンクという会社全体に根付いていると私も感じています。今、時短勤務の方は私の課で2人、部全体では5人ほどいますが、部長をはじめとして、他の管理職もみな同じようにフラットに接しています」

日比「隣の課の方とも接する機会があるのですが、その通りだと思います。『時短勤務だから』という目で見られることはないと感じています」

三浦「日比さんもそうですが、時短勤務の方もしっかりと成果を出してくれているので、信頼して仕事を任せることができています。その積み重ねが今のカルチャーにつながっているのだと感じます」

日比「復職して3年以上が経ちますが、三浦さんが言うように、制度だけではなくカルチャーも併せて子育てに向いている会社だと感じています。
実は2人目の妊娠が分かりまして、2度目の産休に入る予定です。産休に入ることは誰かに業務を負担してもらうことになるので、産休後に迷惑が掛からないようしっかり引き継ぎをしていきたいです」

−日比さん、2人目のお子さんが生まれるのですね!おめでとうございます!

仕事と家庭を両立したい人も、仕事に専念したい人も、どちらも自分らしく働くことができる会社です

−では、最後に、学生へのメッセージをお願いいたします。

日比「私は新卒のリクルーターも担当していますが、出産や育児に関する質問をいただくことが増えています。自社だから過大評価する訳ではありませんが、ソフトバンクは環境が非常に充実していますよ、と伝えています。
幅広い制度を利用できますし、周りの人たちの理解も進んでいる。育休を取得する男性も増えています。夫も同じ会社ですが、育児には積極的に協力してくれています」

三浦「女性の活躍支援については、会社全体として関心が高く、さまざまな制度が今後も生まれていくでしょう。一方で、現場でも『産休や育休は当たり前』というカルチャーが醸成されています。
仕事と家庭を両立したい人、もしくは仕事にバリバリ専念したい人、双方にとって自分らしく、安心して働くことができる会社だと思います」
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