
「失敗していいよ」
不安を払拭したエルダーからの言葉
今回集まったのは、法人営業部門における新入社員(1年目)の福本 裕太、そのエルダー(5年目)となる中村 昂世、そして課長(7年目)の入屋 宗平の3人。ソフトバンクのあらゆる商材を企業に販売し実績を出し、チーム全体で評価をされる――その現場に入っていく上で、福本は入社1年目としてどんな不安を感じていたのでしょうか。

同期との年の差。
いい意味で気軽に、ありのままに働ける環境
- 福本
- 入社前は大きく2つの不安があったんです。1つ目は、ソフトバンクは有能な人が集まるイメージがあったので、そこで自分はやっていけるかという“実力”の不安。もう1つは、大学へ一浪して入った上に、単位を取り終えながらも興味のあった映像の道に没頭した結果、ストレートに新卒入社した人とは4年の差があり、周囲の方々とうまくコミュニケーションが取れるだろうかという不安です。
- 中村
- 実は私と福本さんは同い年で。エルダーを担当するとなったときには心配が全くなかったと言えば嘘になりますが、特に意識してコミュニケーションを変えたりはしませんでした。最初の方、2人で飲みに行ったよね?
- 福本
- 営業先でのアポイントメントの後でしたね。私自身、飲むのが好きだったので、誘っていただいたときはうれしかったですね。最初は仕事の話から始まり、あとはくだらない話ばかりしてお互いに『こんな人なんだ』と(笑)そこで打ち解け合いました。今でも飲みに行っています。
- 中村
- 私自身、相手のことを理解していないうちに指示をして、その内容を理解してもらえないことが嫌だなと思っていたので、まずは仲良くなろうと思っていました。
- 福本
- ソフトバンクは人を色眼鏡で見ず、誰に対しても分け隔てなく接してくれる人がチームの中にも外にもいるのでやりやすいです。いい意味で気楽に、ありのままで働かせてもらえています。学生の期間が長く、卒業後にはフリーランスの経験もあったので、正直、大企業というものにはしがらみや社内派閥みたいなものが少なからずあるだろうと構えていたのですが、そんなことは全くありませんでした。
- 入屋
- ソフトバンクらしさですよね。私自身もこれまでの人生、順風満帆にきたわけではないという意味で、彼と同じ目線で考えられる立場だったかもしれません。あまり人の出自にこだわらない風土があると思います。

安心して「失敗していいよ」
いざというときに助けてくれる心強い存在
- 福本
- 印象に残っているのは、2人とも「安心して失敗していいよ」「リカバリーは任せてくれ」といつも言ってくれることです。映像の世界にいたときは失敗できない環境だったので(笑)。お金をいただくビジネスの世界でそのような言葉は意外でした。
- 中村
- 入屋さんが福本さんに「一回大きな失敗をした方がいいよ」と声を掛けていたのは私も印象的でした。どうしても、失敗からしか学べないこともあります。時にはお客さまや年齢が上の方から、厳しいことを言われたりする経験をした方が次へつながるので。明らかに間違った方向に行っているときに軌道修正するくらいで、基本的には福本さんのやりたいように、任せるようにしています。
- 入屋
- 私たちのチームの雰囲気でもあるのですが、すぐに手を差し伸べるのではなく、まずはやってみてもらう。困ったら助け舟を出すスタンスです。
- 福本
- だからといって上司や先輩に質問できないという環境ではなく、相談にはすぐのってもらえます。お客さまのもとへ営業に行く際、中村さんに提案内容を相談したところ、「このケースはもう少しゆっくり時間をかけていかないと取り合っていただけないと思うよ。今は〇〇などの課題を解決して、ステップを踏んでいこう」と的確なアドバイスをいただきました。
- 中村
- そのようなコミュニケーションの中で心掛けているのは、先輩からの一方通行になっていないかどうかを確認すること。フィードバックしたときも、「分かった」と言われたら「じゃあどういうふうに理解したの?」と感想を聞き返したりして、なるべく対話にするようにしています。
- 福本
- 確かに、自然と言葉のキャッチボールになりますね。自分の意見をちゃんと言えて、それを向こうもくみ取って「でも」と議論し合える。そんな感触があります。

自分の成果で、チームが喜んでくれる
- 福本
- 私の部署では評価が個人ではなくチーム単位になっています。ついこの間も注力商材の案件が成立したとき、すぐに入屋さんが社内グループチャットに「福本くんが受注しました!」と広めてくれて、チームの皆も「やったね!」と自分のことのように喜んでくれました。自分の成果が自分だけでなく、チームの成果になる楽しさを感じています。
- 入屋
- 私も同行していた案件だったので受注までの過程はもちろん知っていたのですが、手取り足取り面倒を見たのではなく、最後まで任せて、自分で成果を出してくれたので、「成長しているなぁ」と感じ、すごくうれしかったです。
- 中村
- 他にも法人事業統括部で取り入れている営業支援ツールの中の1つに「Chatter」という名前のチャット機能があるのですが、福本さんの活用事例を、統括部長が営業部の課長陣に広く紹介したことがありました。このツールには仕事内容を簡単に報告できるということだけではなく、後々案件を引き継ぐ人に向けて情報を共有できるというメリットがあります。福本さんは投稿回数も非常に多く、情報共有にうまく活用できている好事例としてとりあげられたのです。後輩の柔軟な姿勢が評価されてうれしかったですね。
- 入屋
- チーム内で情報を共有するのは当たり前ですが、そこをあえて他のチームにも出し惜しみすることなく展開していった姿勢がとても評価されたのではないでしょうか。

営業における自分の武器を見つけてほしい
- 入屋
- 今後福本さんに期待するのは、営業で生かせる自分の特性を見つけていくことです。ソフトバンクは商材が非常に多い上に、テクノロジーも日々進化しています。その中で自分の武器を自覚して、他の武器を持つメンバーと補完し合いながら、チームで大きな結果を出していくことが重要です。いろんな経験をする中で、自分の強み・武器を理解していってほしいです。
- 福本
- 入屋さんには2人で話す機会も多く設けてもらっていて、今のアドバイスもよくもらっています。ただ期待されているというより、私のキャリアや将来のことを思っての言葉だと思いますね。中村さんは、常にいろんなケースを想定して、営業先のことを事前にあらゆる角度から調べています。中村さんがお客さまにソフトバンクの商材を提案している場面に同席した時、会話における何気ない一言から新しい課題を表面化させるのが巧みだと感じました。
- 中村
- 今のチームにはロジカルな人が多いかもしれませんね。大きなプロジェクトを進めているときに、「自分たちが選んでもらえるプランを、細かく因数分解して見つけていこう」と入屋さんが話していて、勉強になりました。
- 福本
- 私はロジカルな提案がまだできていませんが、このチームにいるからにはそうした提案方法を身に付けていきたいと思っています。ソフトバンクの社員には一人一人のスキルが非常に高いので、まずは基礎を固めながら自分一人でできることを増やし、そしてチームが評価される機会を増やしていきたいです。

- ※2018年11月時点の情報です。